2011年01月22日
13、陸上人生の危機
プライベートも部活もまぁまぁだった。
学業の方はというと普通だったが、、、。
冬場の部活は短距離専門の奴でも、長い距離を走らされる。
長い距離走るのは嫌だったが、もともとは短距離を走るよりも長距離を走る方が得意だった。
1年前は区の駅伝大会に何故か選手で出て、みんなで3位になった。
今は長距離走るより、短距離の方がレベル的に並以上だというのと、ただ単に長い距離走りたくないという事でやっているのだが。
冬場はしょうがない。
温水プールに行っては1キロ泳がされたり、サーキットと言って、飛んだり、走ったり、鉄棒やら、腕立て、腹筋、背筋などの運動を何セットもやるという、地道でハードなトレーニング時期なのだ。
この時期のトレーニングをサボると、シーズンに入ってからの走り込みなどの伸びが違ってくる。
体力、筋力の面でこの時期に鍛えることが重要。
何か毎日憂鬱な日々。
いつもヘロヘロになって帰る。
帰りの駅の階段がきつい、そして次の日の朝、筋肉痛で階段がキツイ。
笑うと腹筋が痛い。
酷い日は寝てる時に足がツッテ、苦しむ。
しかし、たまにバスケットをしたりもする。
その日はバスケットだった。
みんな嬉しそう。遊びとしか考えていない。
そう、俺も遊びとしか考えていなかったが、、。
そこで、悲劇が起きた。
試合をしていて、まーちゃんがパスを出した。
(えー、強いし、早いし、何より高いよー)
しかし諦めなかった、思いっきり、踏み込んでジャンプ。
(この馬鹿ぢからめ!)
手は届かなかった。そしてそのまま着地するはずだったが、着地した足をくじいた。
すごく、くじいた。
そして、地面に倒れた。
(痛すぎて声がだせない。)
倒れていると、まーちゃんが、来た。
「どうした?」
(おー、まーちゃん助けに来たか。)
痛くて、声が出ない。
俺はそれでも必死に、「足が、、。」
それ以上言えなかった。
まーちゃんは
「ん?足つったのか?」
俺(ちがう、ちがうよー)
やはり、声が出ない。
すると、まーちゃんは俺の足を持ち、ストレッチするように伸ばした。
(うわ、やめて、痛いからやめてー、ギャー)
声が出ないので、上体を起こし、まーちゃんの手を力いっぱい振りほどいた。
「なんだ、違うのか?」
と言い。バスケットやりに戻ってしまった。
(悪魔め!)
有り難迷惑だった。
その場に10分くらいだろうか?寝ていた。
動きたかったが、動くことが出来なかったのだ。
その間に何人に聞かれたことか。
「大丈夫か?」と。
来る度に手を振って、(いいからほっとけというゼスチャーで追っ払った)
また、伸ばされたら今度こそ死んでしまう。
とにかく保健室へ行かなければと起き上がり、地面にくじいた足を着けた。
さっきと同じ痛みがはしる。
歩けない。
「シャレにならん!」
片足でケンケンしながら、保健室に向かった。
と、もう閉まっていた。
(なんでイネーの保健の先生?)
「ち、つかえねーなーちゃんと仕事しろっつーの」
と、独り言、本気で言った。
とりあえず、職員室。
またケンケンして、階段を上がった。
「なんで、職員室2階にあんだよ、バカヤロー」
また独り言。
(普通キレる所ではないが、)
「俺がスポーツマンじゃなかったらこんな距離ケンケンできねーっつーの!!ふざけやがって」
また独り言。
当たり所のない怒りが込み上げてくる。
そして職員室についた。
<次話に続く>
くまちゃんカフェ開業までの奮闘記。
http://mjs73project.blog31.fc2.com/
学業の方はというと普通だったが、、、。
冬場の部活は短距離専門の奴でも、長い距離を走らされる。
長い距離走るのは嫌だったが、もともとは短距離を走るよりも長距離を走る方が得意だった。
1年前は区の駅伝大会に何故か選手で出て、みんなで3位になった。
今は長距離走るより、短距離の方がレベル的に並以上だというのと、ただ単に長い距離走りたくないという事でやっているのだが。
冬場はしょうがない。
温水プールに行っては1キロ泳がされたり、サーキットと言って、飛んだり、走ったり、鉄棒やら、腕立て、腹筋、背筋などの運動を何セットもやるという、地道でハードなトレーニング時期なのだ。
この時期のトレーニングをサボると、シーズンに入ってからの走り込みなどの伸びが違ってくる。
体力、筋力の面でこの時期に鍛えることが重要。
何か毎日憂鬱な日々。
いつもヘロヘロになって帰る。
帰りの駅の階段がきつい、そして次の日の朝、筋肉痛で階段がキツイ。
笑うと腹筋が痛い。
酷い日は寝てる時に足がツッテ、苦しむ。
しかし、たまにバスケットをしたりもする。
その日はバスケットだった。
みんな嬉しそう。遊びとしか考えていない。
そう、俺も遊びとしか考えていなかったが、、。
そこで、悲劇が起きた。
試合をしていて、まーちゃんがパスを出した。
(えー、強いし、早いし、何より高いよー)
しかし諦めなかった、思いっきり、踏み込んでジャンプ。
(この馬鹿ぢからめ!)
手は届かなかった。そしてそのまま着地するはずだったが、着地した足をくじいた。
すごく、くじいた。
そして、地面に倒れた。
(痛すぎて声がだせない。)
倒れていると、まーちゃんが、来た。
「どうした?」
(おー、まーちゃん助けに来たか。)
痛くて、声が出ない。
俺はそれでも必死に、「足が、、。」
それ以上言えなかった。
まーちゃんは
「ん?足つったのか?」
俺(ちがう、ちがうよー)
やはり、声が出ない。
すると、まーちゃんは俺の足を持ち、ストレッチするように伸ばした。
(うわ、やめて、痛いからやめてー、ギャー)
声が出ないので、上体を起こし、まーちゃんの手を力いっぱい振りほどいた。
「なんだ、違うのか?」
と言い。バスケットやりに戻ってしまった。
(悪魔め!)
有り難迷惑だった。
その場に10分くらいだろうか?寝ていた。
動きたかったが、動くことが出来なかったのだ。
その間に何人に聞かれたことか。
「大丈夫か?」と。
来る度に手を振って、(いいからほっとけというゼスチャーで追っ払った)
また、伸ばされたら今度こそ死んでしまう。
とにかく保健室へ行かなければと起き上がり、地面にくじいた足を着けた。
さっきと同じ痛みがはしる。
歩けない。
「シャレにならん!」
片足でケンケンしながら、保健室に向かった。
と、もう閉まっていた。
(なんでイネーの保健の先生?)
「ち、つかえねーなーちゃんと仕事しろっつーの」
と、独り言、本気で言った。
とりあえず、職員室。
またケンケンして、階段を上がった。
「なんで、職員室2階にあんだよ、バカヤロー」
また独り言。
(普通キレる所ではないが、)
「俺がスポーツマンじゃなかったらこんな距離ケンケンできねーっつーの!!ふざけやがって」
また独り言。
当たり所のない怒りが込み上げてくる。
そして職員室についた。
<次話に続く>
くまちゃんカフェ開業までの奮闘記。
http://mjs73project.blog31.fc2.com/
Posted by くず at 07:12│Comments(0)