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くず
くず

2011年03月20日

37、スライディング

次の日、体育の授業。
もちろん水泳。

震えながら体操。
シャワーを浴びた時点で唇青い奴がいた。

I原だった。顔は少し、ジャニーズ系、だがヒョロイ、白い、ちっちゃい。
「大丈夫かぁ、I原?」と声をかけたが、震えながら、うなずくだけ。

本当に寒い。

すると、小デブのK田がきた。
いつもハイテンションなK田が元気がない。
寒がっていた。

と、横からまーちゃんがK田をプールサイドで突き飛ばした。
「うわぁー」
K田は一人プールに落ちた。
まーちゃんがまた悪ふざけ。
すると、体育教師の女男がきてK田に言った。

「何やってんだ、K田、誰が入っていいっていったんだよバカ」

女男はデブには厳しいようだ、というかK田にはいつも厳しいのか。

K田は何も言わずにふて腐れてプールから上がった。
男子はみんな笑っていたのだが、K田は端の方でうずくまっていた。

水の中に入ったら結構温かかった。クロールか平泳ぎで泳げと言われたが、疲れるので俺は背面バタ足で泳いだ。
すると
「クズO誰がそんな泳ぎしろって言ったんだよ」と女男に怒鳴られた。

うるさい野郎だ。少しは女らしく、おしとやかにできねぇもんなのか。

「先生、俺はクロールも平泳ぎも出来ないんですよー」と
バレバレの嘘をついた。
女男は
「じゃあ水泳の授業の成績は0点でいいんだな?」と脅され、仕方なく言われた通りにした。

授業が終わり、プールから出ようとしてる時に雨が降ってきた。
しかも結構強い雨。

体は温まっていたので、平気だった。
校庭を通って教室に行くのだが、俺の行っていた学校の校庭の地面はゴムでできていて、水溜まりができると滑ることができるのだ。
滑るには絶好のコンディション。
みんなでスライディングをして遊び始めた。

俺が滑るのを失敗して、胸と腹をこすり、そのまま痛みをこらえ、うつぶせで倒れていたら、みんなに抑えつけられた。

「何すんだ、おまえら」
まーちゃんとダイ、まさかの金ちゃんまで、俺を抑え水着を脱がそうとしたのだ!

「やめろ、おい、マジでよー」と言ったがダメ。

俺達は校庭で格闘を繰り広げたが、俺は力尽き、パンツが、膝まで降ろされたところで、

校舎から「うるさいお前たち、授業中だ静かにしろ」と数字のA井の声がした。
みんな逃げていきやがった。
俺は一人うつぶせ尻丸出しで倒れていた。

するとまた「早く履け」とA井の声。
パンツを上げて振り返ると3Fの窓にA井の姿。

うるさいババアだが、コイツのおかげでフルチンは免れた。

教室に戻る途中で、A井に会った。
通りすがりに「ごちそうさま」と一言いわれた。

俺はシカトして教室に戻ったが、職員室でまた何か言われるんだろうと覚悟はしたが、後で別の事で呼ばれるとはこの時は思ってもみなかった。



Posted by くず at 03:53│Comments(1)
この記事へのコメント
やっぱ、これもおもろいねっ!

先生がケツ出して倒れてるトコを
想像するとウケるっ♪

そして、続きを読みたくなるなる
ような終わらせ方・・・

やらしーねーーっ!!
Posted by kuma at 2011年03月21日 03:27
 
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