QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 3人
プロフィール
くず
くず

2011年03月24日

38、エロ本

思春期というのは本当に恐ろしいものである。

この前、水着を脱がされた仕返しを伺いながら、体育の授業を待っていた。
その日は昼休みが終わった5時間目にあった。

昼休みは校庭でバレーして遊んだ。
まーちゃんがボールを思い切り蹴った。
そしてボールは体育倉庫の裏へ落ちた。
仕方なく取りに行ったが、少し塀をよじ登らなくては取れず、よじ登り、体育倉庫の壁を忍者のように這いつくばりながら、またよじ登る。
ボールは一番奥にあり、ようやく取れた。
すると体育倉庫の裏の窓が開いていた。

声がするのでジャンプして塀を掴み覗いたら、なんと女子が水着に着替えていた。
俺は息が止まりそうなくらいビビって、地面にすぐ降りた。
でも、もう一回見たくなり、もう一回。
若さだ。(バカさ)

気付かれると厄介なのであまり見なかったが、凄い恥ずかしくなってしまったのが正直な所。

もうここへは来るのを止めようと心に誓い、この事は誰にも言わない事にした。
しかし、女子の水着姿はあまり見れなくなってしまった。その後の水泳の授業も女子は視界に入れないように心掛けた。

実に恐ろしい。

授業が終わり、仕返しの標的は金ちゃんにする事にした。
金が校庭に出た瞬間を狙い、俺は金の足をかけ、柔道技の体落としを決め、倒した。
そしてまたまーちゃんとダイで体を抑え、脱がしてやった。
水着はふくらはぎの所で止めてやったが、金もしばらく動かなかった。

「おい金タマどーした?」と聞いたが、返事がなく、金は疲れ果てたのか。
そして、教室で着替えていると、シコちゃんがポパイという雑誌を持ってきていた。
みんなシコの机に集まった。
なんと裸の写真がいっぱい。
中学生には衝撃的。
むしろ神秘的。
この頃のポパイはエロかった。
念のため教室のカギを閉め、女子が入ってこないようにし、俺、シコ、I月、まーちゃんで、その本を見ていた。

夢中になって見ていたら、いきなり教室のドアが開いた。
カギを閉めたはずのドアがなんで?
数学のA井だった。
「こら男子早く着替えろ、女子が入れないだろ」

「ヤバ、隠せ」
シコが本を隠したが、

「何隠した?」と聞かれ

シコは「何も」と応えたが机を見られて、本が見つかってしまった。

そして、俺達4人は職員室に御用となってしまった。
6時間目は職員室でずっと正座。
教師たちの笑い者にされ、
部活の顧問に「クズケン今度は何やった?」とニヤニヤしながら聞いてくる。

知ってるくせに聞いてくる。
担任なんか「凄いなこの本」とかいいながら、見まくっているし。
このスケベ教師。

あげく着いたあだ名が「エロ本」だった。
1、2ヶ月はエロ本と一くくりで呼ばれた。

恥ずかしい青春であった。



Posted by くず at 03:45│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。