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くず
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2011年01月20日

バレンタインデー(5)

3組の教室に戻ると、部屋の後ろ側のドアから、違うクラスの女子が、何やら3組の様子を覗いていた。

何事かと見ていたら、呼ばれた。
「クズケン、A野読んで来てくんない?」と言われ、(A野とは、まーちゃんのこと。)
(なんで俺の名前知ってるの?)
「いいけど、なんで?」と聞いたが、
「いいから〜」とまだ名前も知らない女子に言われ、まーちゃんを呼んだ。


まーちゃんは汗びっしょりで、教室に戻ってきたばかりだった。

「なんだよー、クズケンさがしたんだぞ!どこにいた?」と言われたので、
「あっち!」と1組の方を指で指した。

「そんな事より、あそこの女子が呼んでるよ?」と言った。

まーちゃんは、直毛の髪を無理矢理、ナカワケにしながら、「何だよ、しらねーよ、クズケン追っ払ってきてよ!」と言う。

どうやら、まーちゃんと同じ小学校の女子らしい。
(さっきから、呼ばれてたんだな)

こちらに熱い視線が注がれているのがわかる。

「わかった、コレ貸しね」と言って女子たちの方に向かった。

「あのね、まーちゃんは今忙しいって!」と言った。
女子たちは怒って行ってしまった!
(なんだかなー?)

「ひどい男だな?呼ばれてるんだから、行けばいいのに、チョコもらえたかもよ」と少し余計な事に触れてしまったなと思った。

しかし、予想とは反し、
「クズケンは彼女いるの、みんな知ってるから、余計な人からチョコもらう事はないけど、俺は嫌な相手だっているよ、好きな相手から貰いたいんだ!」ムキになっている。

(彼女いる公認だと、そういったリスクはほとんどない、めちゃくちゃモテる奴は別だが、ほとんどの場合みんな遠慮する)

彼女いても、お構い無しでチョコあげる奴もいれば、もらう奴もいる。
(少数の場合)



Posted by くず at 01:53│Comments(0)
 
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