2011年01月12日
1、親父の教え
今日、ふと、数年前に私の父が還暦を迎えた時のことである。
「還暦を迎えて、息子に一言人生のアドバイス、教訓のような事はないか?」と尋ねた事がある。
父は少し考えた後に「特に言える事はない」と答えた。
私も突拍子もなく聞いてみたのではあるが、(何もない?)
あまりに簡単に応えたもので
「そんなはずはないだろ」
「何を考えて今まで60年生きてきたんだ」
と少し腹を立て、強く言ってしまった。
そして父は、苦笑しながら私を見つめ、こう言った。
「お前の人生だ、それは自分で考えて、お前なりの答えを出せばいい」と。
妙な説得力があったと言うべきなのか?
まぁもっともらしい答えと言えばそうである。
そんな事を父に質問するのも、私は父を多少なり尊敬していたからなのではあるが、、。
むしろ、私がそんな人生のアドバイスを簡単に人に聞いた事自体が恥ずかしくなってきた。
「心の体力をつけろ」
「お前の人生なんだから、お前で勝手にやれ」
昔から父は、事あるごとに私に言っていた事も思い出した。
一言、「理由は自分で考えろ」
男同士の親子というのは無口というか、暗黙の了解というのか、そんなものなのかもしれない。
普段は2人でいてもあまり話はしない。
小さい頃から一度も叱られた事がなかった。
学校の成績の事、喧嘩、警察に補導された時も、ついには高校を中退した時もだ。
思い返せば、少し妙な感じで、拍子抜けしてしまう。今となっては。
それでも一言
「勉強した方がいいんじゃないか?」
とか?
警察沙汰はまずいんじゃないか?」
とは軽く言っていた。
高校中退した時は何も言わなかった。
ここまでの話しで父は、温厚なイメージだが、実は私の50倍は短期なのである。
ビックリするかもしれないが、本当にそうなんだ。
私の身長は172cmだが、それよりもデカイし、牛乳飲めないのに、骨太、筋肉は、昔陸上で鍛えた私以上にある。
肉体労働者って感じなのだ。
威圧感が周りに漂っているように他人から見えたようだ。
たしかに父は職場では恐がられていた。
役職的なものもあっての事だが、
そんな父だが、私には手をあげた事もなければ、キツク叱る事もしなかった。
「答えを知っているのに、なぜだ?」
と思っていた。
「本当は父も知らないんじゃないか?」と子供ながらに思った時もあったが、父からは変な哀愁が漂っている。
それが、こいつは知っていると思わせるというか、いや絶対に知っていると、いつも歯痒い思いをさせられてきた。
今になってわかる事だが、「自分の認識を持て、
お前の脳みそとは違う、だから人生を生きるコツも違うから、俺の考え、答えはお前には必ずしも通用しない」と言いたかったのではないかと思う。
ならそう言ってくれれば良かったのにと思うが、、。
単純なことだが、人にモノを教える時に、1回教えて出来る人もいれば、2回、3回教えてもダメだったりする人もいれば、違う教え方をしたら、1回で出来る人もいるだろう。
そんな感じであろう。
「還暦を迎えて、息子に一言人生のアドバイス、教訓のような事はないか?」と尋ねた事がある。
父は少し考えた後に「特に言える事はない」と答えた。
私も突拍子もなく聞いてみたのではあるが、(何もない?)
あまりに簡単に応えたもので
「そんなはずはないだろ」
「何を考えて今まで60年生きてきたんだ」
と少し腹を立て、強く言ってしまった。
そして父は、苦笑しながら私を見つめ、こう言った。
「お前の人生だ、それは自分で考えて、お前なりの答えを出せばいい」と。
妙な説得力があったと言うべきなのか?
まぁもっともらしい答えと言えばそうである。
そんな事を父に質問するのも、私は父を多少なり尊敬していたからなのではあるが、、。
むしろ、私がそんな人生のアドバイスを簡単に人に聞いた事自体が恥ずかしくなってきた。
「心の体力をつけろ」
「お前の人生なんだから、お前で勝手にやれ」
昔から父は、事あるごとに私に言っていた事も思い出した。
一言、「理由は自分で考えろ」
男同士の親子というのは無口というか、暗黙の了解というのか、そんなものなのかもしれない。
普段は2人でいてもあまり話はしない。
小さい頃から一度も叱られた事がなかった。
学校の成績の事、喧嘩、警察に補導された時も、ついには高校を中退した時もだ。
思い返せば、少し妙な感じで、拍子抜けしてしまう。今となっては。
それでも一言
「勉強した方がいいんじゃないか?」
とか?
警察沙汰はまずいんじゃないか?」
とは軽く言っていた。
高校中退した時は何も言わなかった。
ここまでの話しで父は、温厚なイメージだが、実は私の50倍は短期なのである。
ビックリするかもしれないが、本当にそうなんだ。
私の身長は172cmだが、それよりもデカイし、牛乳飲めないのに、骨太、筋肉は、昔陸上で鍛えた私以上にある。
肉体労働者って感じなのだ。
威圧感が周りに漂っているように他人から見えたようだ。
たしかに父は職場では恐がられていた。
役職的なものもあっての事だが、
そんな父だが、私には手をあげた事もなければ、キツク叱る事もしなかった。
「答えを知っているのに、なぜだ?」
と思っていた。
「本当は父も知らないんじゃないか?」と子供ながらに思った時もあったが、父からは変な哀愁が漂っている。
それが、こいつは知っていると思わせるというか、いや絶対に知っていると、いつも歯痒い思いをさせられてきた。
今になってわかる事だが、「自分の認識を持て、
お前の脳みそとは違う、だから人生を生きるコツも違うから、俺の考え、答えはお前には必ずしも通用しない」と言いたかったのではないかと思う。
ならそう言ってくれれば良かったのにと思うが、、。
単純なことだが、人にモノを教える時に、1回教えて出来る人もいれば、2回、3回教えてもダメだったりする人もいれば、違う教え方をしたら、1回で出来る人もいるだろう。
そんな感じであろう。
Posted by くず at 05:05│Comments(0)