36、プール開き
Hさんに気をとられながらプール掃除は続いた。
本当に可愛い。こういうのを可憐というのか?
体育教師の女男とは比較にならない。
「これは一目惚れか?」
作業も終盤。
プールサイドに立ち、水で洗い流すのを横目に、また、ぼーっと。
俺は閃いた。Hさんに告白しようと思いついたのだった。
「どうせダメでもともとなんだから高嶺の花を狙ってみるかなぁ」とまあこんな事を考えて、あと一人。
それは、後で考える事にした。
プール掃除は終わり、明日から体育の授業はプール。
まだ少し寒いのが嫌だったが、泳ぐのは嫌いじゃないのでそれはそれで楽しみだった。