34、土下座
俺は罰ゲームを受けることになった。
2人に告白するという、なんとも人道に反した行動。罰だからなんだが。
どうするか?
とにかく時間がほしい。
次の日学校に行き、昼休みにみんなを集め、少し時間をくれるようにお願いした。
ハラツヨは「土下座で頼め」と言った。
しかたなく、とりあえず土下座。
(次覚えてろよ)
とにかく時間に余裕はできた。それにしてもみんなで笑いやがって。
「告白ね〜、誰かいたか?」
そこでK田を読んだ。
こういう話しはK田が打ってつけ。訳のわからない斬新なアイディアがたまーに出るから。
「ケンイチ〜どーしたの〜、ヘイっ!」
K田はいつもテンション高い。
俺は訳を話した。
K田は「ケンイチィ〜今好きな人いないの?好きな人に〜コクれば、イイジャナイデスカーぁ」
と、
またインチキ外人風。
「そんな簡単に言うなよ、いない事もないけど、そこまで好きとかじゃねーし」
ダメだ話しにならん。
このままみんな罰ゲームの事忘れてくんないかな。
そこへ、まーちゃんが来た。
「どーしたクズケン元気ねーじゃん」
「それがさぁ、こう、こう、こうで。」俺はまーちゃんに説明した。
まーちゃんも
K田と同じ返答だった。
「あー、好きだなんて簡単に言えるかよ」