33、テスト結果
ついに塾のテスト結果がわかる日がきた。
大した緊張はなかったが、罰ゲームは嫌だ。
塾の教室に入り、結果の紙が配られた。3教科、個人の点数、クラスが書かれている。
紙をよーく見た。
点数はどーでもいい。
クラスはというと、1コ落ちている?!
そんなまさか!
絶望的だ。「うお〜〜」と叫びたいくらいだ。
そこへハラツヨが来た。
「おいセミ。見せてみ〜んみん。」
(こいつ落ちてねぇな)
俺は紙を渡した。
「落ちてる、いぇーい、ついにセミが飛べる日が来たよ〜」
ナメてる。
俺はハラツヨの結果の紙を取り、点数を見た。
おかしい、3教科合計10点も変わらない。
どういう事だ。
おい、Oキ(塾講師)、テメエどーいう事だ。
すぐにOキに聞きに行った。
「Oキ先生、ハラツヨと10点も違わないのに、なんで俺は下のクラスなんすか?」と聞いた。
するとOキは
「この点数くらいはたくさんいるから同点でもクラス違うかもね」と言った。
(ふざけんな)
しかし、言い訳は嫌いだ。他に落ちた奴いるだろう。
そいつを道連れだ。
と思ったが、落ちたのは俺だけであった。
みんな爆笑。
一気にブルー。
罰ゲーム。罰を受けなければ。