31、罰ゲーム
コンビニで買い食い、タムロは続いた。
さっきダイが、高校の話しをしてから俺は少し考えていた。
勉強の事もそうだが、ふと陸上を続けるかという事を考えていた。
それが決まれば、高校は大方絞られる。
家から近いからとか、そういった理由は始めから俺には関係ないし。
そういった事を考えてる奴は少ない。
というのも、公立の中学なのに、他の地域、学校まで家から一時間かかる奴は普通だったからだ。
もちろん、電車に乗っての話しだが。
黙って考えてると、ダイは俺の所に来て「面白い事しようぜ」と言った。
「何やんだよ?」と聞くと、ダイは「そーだなー?罰ゲーム」と言った。
「なんだよそれ?はぁ?」
みんなあまりやりたくなさそうだ。
乗り気だったのは、ハラツヨ、ダイ、ロリコンだった。
俺は賭けは得意じゃないので、気が進まなかった。
「お前やるよな?」とハラツヨ
俺は「やんねぇーよ」
「だってよ、何やるかも決まってねーのに、やるかそんなもん」と言った。
しかし、ダイは人をその気にさせるのが上手い。
ダイは「ケンイチィー(俺)、そういうな、面白そうだろ?やろーぜぇ」とまぁこんな風に言うからいつも仕方がないと思ってしまう。ダイは口が上手い、4組の学級委員でバスケ部キャプテン。
横から
「で、何賭ける?」
と珍しく平さんがいた。
平さんも塾がいっしょ。
「塾でクラス分けテストあったじゃん!」
「そのテストでクラス落ちた奴、罰ゲームでどうだ?」
と平さんは言うと、また何か考えて、
「罰ゲームは誰かに告る」
さらに「2人に」。
ダイはいいねーとやる気。
マジ罰ゲームじゃんか。
俺は
「お前負けたらどーすんだ?彼女いんだろ?」と俺はダイに聞いた。
するとダイは「負けなきゃいい」と簡単に言いやがったが、それもそうだなと思いやってみる事にした。