20、足治った?

くず

2011年01月28日 01:35

飛べないセミになって、
3週間ほど経った時だった。

「今度の日曜日記録会だっでさ。」と
まーちゃんが教えてくれた。

「俺まだ走れないよ」
と言ったら、

「もう治ってんだろ?」と言って、松葉杖を何処かに隠しにいった。
(お前は医者か?)


俺もムキになって、普通に歩く事にした。

「あれ、痛くない」
治ったのか?

どーだ俺の回復力は。
復活。

と思ったが、一応足の腫れを確認した。

よく見ると、ゴルフボールくらいあった腫れが、半分くらいになっていた。

いけんじゃん。

少しハッピーになった。
まだ怖いのでまだサポーターは付けとく事にした。
すると、まーちゃんが戻ってきた。
(本当にいつも余計な事するの好きだね)

「歩けんじゃん」

「まーね」と俺は言って、とりあえず廊下を徘徊した。

A路がいた。

「おみゃえ、やしにゃおったにょきゃよー」
(お前、足治ったのかよー)
と言ってきた。

前にも言ったが、A路は滑舌が悪い。

「いーかげん日本語しゃべれ」と必殺技、馬場チョップ食らわした。

「アヒャ」
(あ痛)
「こにょやりょー」
(この野郎ー)
と言って、反撃にでそうだったが、
俺は走って逃げた。

「走れる」
「治ってるぜ。」
だいぶハッピーになった。


<次話へ続く>